CDTV初出演で話題のセカンドバッカー。
TikTokで「肘打ち界隈」として120万人を虜にしたダンスを、運動音痴な筆者が実際に試してみました。
結論: めちゃくちゃスッキリします!
この記事では、なぜ「肘を突き出す」という単純な「肘打ちダンス」がこれほど中毒性があるのか、体験を交えながら深掘りしていきます。
セカンドバッカーの「肘打ちダンス」とは
肘打ちダンスは、セカンドバッカーの楽曲「犬とバカ猫」に合わせて踊るダンスです。
ドラムのまさみさんが考案し、TikTokで爆発的に拡散しました。
動作の特徴:
- 片肘を勢いよく突き出す
- 左右交互ではなく片肘をメインに使用
- 力の入れ具合は自由で、座ったままでもOK
このシンプルながら中毒性のある動きが、「#肘打ち界隈」というハッシュタグと共に広がり、120万人を超えるフォロワーを獲得するムーブメントとなりました。
セカンドバッカーのプロフィール
【基本情報】
- メンバー:こうへい(Vo/Gt)、まさみ(Dr)
- TikTok総フォロワー:120万人超(CDTV調べ)
- 代表曲:「犬とバカ猫」
- 活動開始:2023年3月
- 最新EP:「言えなかったことばっかりだった。」
CDTVでは「SNS発のバンド」と紹介されていますが、実際には通常のバンド活動を行っており、TikTokが拡散の起爆剤となった形です。
肘打ちダンスが120万人を虜にした3つの理由
なぜこのダンスは、ここまで多くの人々を惹きつけたのでしょうか。
その理由は、動作の「ちょうどいい加減」にあります。
1. ストレス発散としての肘打ち
肘を勢いよく突き出す動作は、言葉にできないストレスを物理的に吹き飛ばす感覚を与えます。
「嫌なことを打ち破る」「壁を突き破る」といったカタルシスを、言語化せずに表現できるため、現代社会でストレスを抱える若者を中心に共感を呼びました。
2. 誰でも真似できるシンプルさ
ダンスの流行に欠かせないのが「真似しやすさ」です。
このダンスは左右交互の複雑な動きではなく、片肘メインのシンプルなパターン。
参加ハードルが極限まで下がったことで、誰もが動画投稿者となる流れを作りました。
3. 運動神経不要の手軽さ
パンチは危険、キックは場所を選ぶ、ジャンプは疲れる。
しかし肘打ちなら座ったままでも、力を抜いても、思いっきり打ち出しても大丈夫。
力の加減が自由で、場所や体力を問わないため、老若男女問わず、一気にユーザー層を拡大しました。
「肘打ちダンス」がもたらす3つのスッキリ効果
「肘打ちダンス」が想像以上にスッキリする理由、それは、あの動きが持つ「安全なストレス発散」と「リズムによる解放感」という、絶妙なバランスです。
1. 脳が感じる「安全な破壊衝動の代行」
肘打ちという動作は、本来、怒りやフラストレーションといったネガティブな感情を伴う攻撃的な動作です。
しかし、このダンスでは、誰かを傷つけることなく、また自分自身が疲弊することもなく、その「破壊衝動」を安全に表現できます。
腕を勢いよく突き出すことで、「ムカつくこと」や「嫌な壁」を打ち破っているという感覚が脳に伝わり、「カタルシス(浄化作用)」が生まれるため、非常に高いスッキリ感を得られるのです。
2. 強弱が自由な「全身の解放」
パンチやジャンプのような激しい運動と違い、肘打ちダンスは力の入れ具合を完全にコントロールできます。
- 強く動かす時: 溜め込んだエネルギーを一気に放出するような解放感。
- 弱く動かす時: 力を使わないため、疲労感なく動作そのものを楽しむことができます。
座ったままでもできる手軽さにもかかわらず、上半身の動きとしては非常にダイナミックであるため、「思いっきりやった感」が得られやすく、身体の緊張が解きほぐされる感覚があります。
3. シンプルな反復による「無心のリズム」
セカンドバッカーの楽曲「犬とバカ猫」のリズムに合わせたシンプルな反復動作であることも重要です。
複雑な振り付けを考える必要がないため、何も考えずにリズムに合わせて体を動かせます。
これにより、脳が日常の雑念から解放され、瞑想に近い「無心」の状態になります。
この「ただリズムに乗る」という行為が、心のデトックスとして機能し、爽快な気分をもたらします。
つまり、「肘打ちダンス」は、「誰にも迷惑をかけずに、思いっきり嫌なことを吹き飛ばしている感覚」を、疲れることなく音楽に乗せて味わえる点が、想像以上にスッキリする最大の理由と言えます。
TikTokでバズった仕掛け:「〇〇してて今これ」構文
肘打ち界隈の動画をさらに拡散させた要素が、TikTokで定番のキャプション形式「〇〇してて今これ」です。
この構文には、視聴者を最後まで引きつける巧妙な仕掛けがあります。
二段構えの心理効果:
- 「〇〇してて」(状況設定) → 「学校の廊下で」「仕事に疲れて」など、視聴者が共感できる具体的なシチュエーションを提示。動画を「自分ごと」として捉えさせます。
- 「今これ」(期待の喚起) → 提示された状況から予期せぬ展開(肘打ちダンス)への期待感を高めます。「なぜその状況でその行動?」という疑問が、視聴者に「最後まで見たい」と思わせます。
この「共感→意外性」の流れが視聴完了率を高め、TikTokのアルゴリズムに評価される要因となりました。
セカンドバッカーが現代に求められる理由
ここからは、なぜ「今」セカンドバッカーがこれほど支持されるのか、より深く考察します。
言語化できない感情の代弁
SNS時代の若者は、感情の言語化が苦手だと言われます。
本音をSNSに書くのは怖い、「大丈夫」と言うけど本当は違う、モヤモヤするけど何がモヤモヤなのか分からない――。
セカンドバッカーの楽曲は、そんな「言えなかったこと」を代弁してくれます。EP名が『言えなかったことばっかりだった。』であることも象徴的です。
「2番目でいい」という許しの哲学
バンド名「セカンドバッカー(2番目の守り人)」には、「あなたにとって1番じゃなくても、2番目でも、全力であなたを大切に思う」という哲学が込められています。
これは現代社会の息苦しさへのカウンターです:
- 完璧主義のプレッシャー
- 肥大化した承認欲求
- 失敗を許されない空気感
「1番じゃなくてもいい」「報われなくてもいい」「失敗してもいい」――この「許し」のメッセージが、多くの人の心に響いています。
セカンドバッカーの「肘打ちダンス」が想像以上にスッキリする理由を考察:まとめ
「肘打ちダンス」が想像以上にスッキリする理由
- 脳が感じる「安全な破壊衝動の代行」
- 強弱が自由な「全身の解放」
- シンプルな反復による「無心のリズム」
疲れることなく音楽に乗せて味わえる点が、想像以上にスッキリする最大の理由と言えます。
セカンドバッカーが提示する新しい音楽体験
CDTVで「肘打ちダンス」を見て気になった方へ。
これは単なる「バズった曲」ではありません。
セカンドバッカーは次のような体験を提供しています:
- 言語化できない感情を代弁してくれる歌詞
- ストレス発散になるダンス
- 「許し」の哲学が根底にある世界観
- TikTokで広がるコミュニティの輪
テレビで初めて見た方も、TikTokで既に知っていた方も、改めて楽曲を聴いてみてください。
そして一度「肘打ち」してみてください。
思っているより、スッキリしますよ!
関連情報
- CDTVライブ!ライブ!:毎週月曜日放送(TBS系)
- EP「言えなかったことばっかりだった。」各種配信サービスで配信中
- TikTokで「#肘打ち界隈」を検索すると様々な投稿が見られます
おすすめポイント 肘打ちダンスだけでなく、歌詞をじっくり聴いてみてください。
特に「自分の感情が整理できない」と感じている人には、響くものがあるはずです。
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