我が北海道、世界自然遺産の知床(しれとこ)!
幻の鮭児(けいじ)が帰れマンデー見っけ隊!で紹介されました。
凡人の私には、巡り合うことはほぼないであろう幻の鮭児。
なんで幻なのか特徴や値段、見分け方について、
気になり調べてみました!
さっそく、確認していきましょう!
鮭児(ケイジ)とは (プロフィール)

出典元:株式会社 丸亀
分類: サケ目サケ科サケ属
学名:Oncorhynchus keta
別名: ケイジ
生息地: 北海道の羅臼や知床周辺
旬な時期: 秋から冬(特に10月~12月)
秋サケの水揚げ時に獲れるのが鮭児です。
ロシアのアムール川で生まれたサケが、日本の鮭の群れに混ざって南下し、
北海道のオホーツク海で漁獲されると考えられています。
一万尾に1~2尾しか獲れないことから、
“幻の鮭児”と言われています。
鮭児の特徴や見分け方
1.未成熟な若いシロサケであること
体長は2~3kg程度で卵巣や精巣が未成熟。
筋子や白子がほとんど、あるいはまったくないそうです。
まだ産卵経験がないため、卵や白子に栄養が取られておらず、
全身にたっぷりと脂が乗っているようです。
2.全身がトロのような脂
信じられないほど全身に脂が乗っているようです。
一般的な鮭の脂肪率は2~15%に対し、鮭児は20~30%と言われていて
まるでマグロのトロのように、やわらかな口どけが最大の特徴です。
3.外見上の特徴(一般的な鮭との比較)
体型は一般的な鮭よりもやや小型で、
丸みを帯びた体型をしていることが多く、
鮮やかな銀色をしており、傷が少ないことが特徴です。
鱗は剥がれにくく、光沢があります。
腹を開けた際に、
胃袋の下側にある幽門垂の数が220個程度であることも、
鮭児を見分けるポイントの一つとされています。
鮭児の価格は?(あくまで参考)
2021年には、3kgの鮭児が30万円程度で
取引されたという情報があります。
2023年の初水揚げでは、1匹64万円という過去最高値を
記録したというニュースもありました。
北海道知床発!北の町から漁師直送便さんのホームページこちらでは、鮭児2.7㎏前後¥250,000(税込み)
札幌丸山 株式会社 丸亀さんのホームページこちらでは一切れ¥18,360(税込み)
で売られていました。
高すぎる~!!
札幌のスーパーで、紅サケ一切れ200円ほどで買えますからね~。
コストコのサーモン半身1/2ぐらいで5000円前後ぐらいでしょうか。
そう簡単には食べれそうにもないですね。
興味のある方は、覚悟を決めてご購入ください!
鮭の種類 (画像あり)
サケ(白サケ)
トキシラズ(時不知)、トキサケ(時鮭)
5〜7月に漁獲された白鮭で、旬である秋とは季節外れの時期に
獲ったという意味からその名がつけられています。
秋鮭とは違い、成熟までに間があるため、
脂が乗っていて身も柔らかいのが特徴です。
秋鮭よりも高級品とされています。【天然】
メジカ、メヂカ(目近)
旬は秋で本州産のサケといわれており、
回帰途中の北海道・東北沿岸で漁獲されます。
成熟までに少し間があるため、脂の乗りはよいです。【天然】
アキザケ(秋鮭)、アキアジ(秋味)
秋にもっとも多く出回る、一般的なサケです。
生まれた河川の近くの沿岸で、定置網で漁獲される物が多いです。
【天然】

サケ(シロザケ)成魚 出典元:サケのふるさと千歳水族館
カラフトマス
アオマス(青鱒)、オホーツクサーモン
旬は初夏~初秋、北海道東部沿岸で多く漁獲されるほか、
ロシアからの冷凍輸入もあります。
サケの缶詰は本種を使用した物がほとんどです。
市場価値は高くないですが、おいしいサケの仲間です。
【天然】
サクラマス
ホンマス(本鱒)、クチグロ(口黒)
旬は冬~春、北海道で漁獲が多いのは、道南や日本海沿岸です。
サケ類の端境期に漁獲される美味な魚種として人気があります。
【天然】

サクラマス (成魚) 出典元:サケのふるさと千歳水族館
ベニザケ
ベニザケ(紅鮭)
北米やロシアで漁獲され、冷凍輸入されます。
もっとも身が赤く、おいしいサケの仲間です。 【天然】

出典元:Wikipedia
ヒメマス(湖沼型ベニザケ)
ヒメマス(姫鱒)、チップ
旬は初夏~初秋、淡水養殖のほか、一部の湖で漁獲されますが、
流通量は少ないです。 【養殖と天然】
ギンザケ
ギンザケ(銀鮭)
旬は春~夏、北米やロシアで漁獲し冷凍輸入されるほか、
国内外で海での養殖がさかんです。
銀鮭は白鮭に比べて脂乗りが非常に良く、
身の色も濃いオレンジ色をしています。 【養殖と天然】

ギンザケ 出典元:サケのふるさと千歳水族館
マスノスケ
キングサーモン、オオスケ(大助・大介)
北米などで漁獲し冷凍輸入されるほか、
チリやオーストラリア、ニュージーランドなどの
海で養殖されたもが輸入されています。
【養殖と天然】
マスノスケ(鱒之介)、オオスケ(大助・大介)、キングサーモン
旬は春~初夏、日本の川には遡上しませんが、
エサを求めて回遊中に、
北海道の太平洋沿岸などで少量漁獲されます。
脂肪分が多く、美味です。 【天然】

マスノスケ 出典元:サケのふるさと千歳水族館
ニジマス
ニジマス(虹鱒)、トラウトサーモン
北欧やチリの海で養殖されたものが多く冷凍輸入されています。
脂は乗っていますが、味の評価は分かれます。
国内産は春~秋が旬で淡水養殖です。 【養殖】

ニジマス(成魚) 出典元:サケのふるさと千歳水族館
タイセイヨウサケ
タイセイヨウサケ(大西洋鮭)、アトランティックサーモン、オーロラサーモン
ノルウェーやチリ、オーストラリアなど、
世界各地で養殖されたものが日本に冷凍輸入されています。
脂(あぶら)はよく乗っていて、比較的くせのない味です。
【養殖】
引用元 札幌市豊平川さけ科学館
まとめ
- 鮭児は、一万尾に1~2尾しか獲れないことから、
“幻の鮭児”と言われていること!
- 特徴は、体長は2~3kg程度で卵巣や精巣が未成熟。
その圧倒的な脂のりと、それに伴う濃厚な旨味!
- 腹を開けた際に、胃袋の下側にある幽門垂の数が220個程度で
あることが鮭児を見分けるポイント!
- 価格の目安は、鮭児2.7㎏前後で、25万円(税込)ほどで、
切り身1切れだと¥18,360(税込)で売られている。
- 普段食べている鮭の種類は、サーモンやマスなど類似品が多数あり、
養殖や天然ものがあること。
ということでした。
もし機会があれば、ぜひその贅沢な味わいを試してみてくださいね!
また、北海道に遊びに来た時には、
サケのふるさと千歳水族館は新千歳空港から車で15分ほど、
千歳駅からは徒歩15分ほどです。
道の駅サーモンパーク千歳に隣接していて、
駐車場も無料で多数ご利用いただけます。
北海道観光の寄り道として足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

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